「どんな本を読んでるのか教えてください」←質問にお答えします

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この記事の主な内容

林修

よく聞かれる定番な質問なんですけど、こういう質問をホゲ~と無邪気に投げかけてくる人はまず林修先生の「いつやるか?今でしょ!」を読むといいでしょう。

この本は(多分)林先生がブレイクする前に書かれたもので、先生がタレント業にシフトする前の地味で堅実な意見が書いてあるように思います…あ、やっぱ嘘でした。今読み返したら俺ってこんなにすげえぞ・オラオラ!っていう独善的な人生訓がほとんどでした。

200ページもない典型的な自己啓発書の体裁なので1時間もあれば読めますが、だからといって無益ではありません。読み方次第でいくつも示唆が得られるんじゃないでしょうか。私は付箋を3箇所貼っています。

実は昔から「いつやるの?今でしょ」のフレーズが真理を突いていると思っていて好きだったのですが、ブームになって廃れた後はもう人前で言える空気ではなくなってしまい至極残念です。

で、この本の中で私が注目したのは「おすすめの本を人に聞く奴は怠惰だから反省しろ」という内容です。身も蓋もないですね。あと「質問の仕方が下手な人」を叱る内容。

それともう一箇所だけ付箋を貼ったのが、「3文字変えると人生が変わる」という部分。これはこの本でキラリと光る良い教えです。

「僕は体力に自信がない。だから山登りなんか行かない」
 ↓
「僕は体力に自信がない。だけど山登りにも行ってみようかな」

こういったネガティブな接続詞をポジティブに変換することで人生の選択肢が増えるということが説かれていて、当時これを読んだ私は膝を叩いてそうか!と立ち上がり、紙に書いて壁に貼りだしたものです。出不精で引っ込み思案な私ですが、知らない人の集まりに参加するきっかけとして一定の効果はあったと思います。

私も今年で36歳となり立派な中年。歳を取ると新しいものや自分ルールと違うことにはとりあえずケチをつけてしまいがち。今でも否定から入りたくなった時にはこのルールを思い出しています。

新書・実務書・古典

林先生の本は置いといて、基本的に読むのは新書・実務書・古典文学の3ジャンルです。

ビジネス本・自己啓発書・アフィリエイトの本、ブログテクニック集などはほとんど読みません。 

新書は話題の本や書店で平積みされてて何となく目に留まったもの。広く浅く読みたいので妻にも彼女自身の興味で選んで買ってきてもらいます。ペースは3日に1冊くらい。「理系のラノベ」ことブルーバックスもここに含みます。あれは横書きで図表も多くブログを書くときの参考になりますね。

実務書はおおまかに言ってWebメディア向けのものと、経営者としてのものに分かれます。メディア編集者としての実務書はもちろんですが、経営者として必須のお勉強もあります。前者はメディア論、広告心理学、マーケティング、関連業法、キャッチコピー。後者は税金、労務、マネジメントなど。週1冊くらい。

古典文学はもっぱら人前で出して教養人ぶりたいため、そして素読してリズム感を養い文章力を高めるために読みます。週1冊くらい。古典と言っても何百年も昔のものだけでなく大正や昭和の文学や思想書も含んでいます。武士道や学問のススメなんかもたまに読むと面白いですよ。一番多く読み返しているのは「徒然草」。700年ほど昔の作品ですが、現代のビジネス本とほぼ同じことが書かれています。

文章力が乏しいとご相談に見えられる方は、ほぼ決まってインプットが絶対的に足りていません。文章術のテクニック本を読むよりも、リズムの良いお手本の文章を何度も素読(音読)した方が効果がありますし、上達が早いです。分からない言葉や漢字は必ずその場で調べて理解しましょう。語彙がないと論理的な思考に支障をきたしますし、ブログに書く文章が平坦で幼稚なものに見えてしまいます。

「専門的で難しい内容を、例示を用いながら易しく言い換えることができる」というのが良いライターの条件のひとつですが、これには言い換え力、すなわち語彙が必要になってきます。

漫画

コミックスは月に100冊くらい買います。Kindleは置き場所を考えなくていいので歯止めが効きませんね。今見たら4000冊以上持ってました…。

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ちなみに僕は漫画を読んだ感想を書き殴るブログを持ってまして、AdSenseとAmazonのリンクを記事下に貼ってるんですが、月30万円くらいの広告売上があります。いわばプロの漫画読者ですから、僕が漫画を読むのは娯楽ではなく業務。事業として成立していますのでコミックス代は全て経費です。

会社のお金で漫画を買って、週1ペースで感想を書いたら妻の給料と同じくらいのお金を稼げてしまうというのは、ひきこもりのオタクである私にとって天職と言えます。この時代に生まれてよかった!

この話をすると「おすすめの漫画は?」って必ず聞かれるんですけど、社交辞令的に軽く聞いてくる人はともかく、本気で知りたいなら自分の好みを教えてくれないとどうしようもないですってw
その時点で質問力や想像力が足りないと思われますので、そういう人はアフィリエイトをやっても伸びないことが多い…。

自分が好きな作品や作者とその理由、逆に好きでないものの例。単なる暇つぶし目的なのか、泣きたいのか、笑いたいのかという意図。それくらいは伝えてくれないと答えようがないので「このマンガがすごい!」のランキング順に読めばいいですよっていう最大公約数的な答えになります。あとは三田紀房は全部読んどけ、みたいな。

何の気なしに発した質問ひとつでその人の思考能力が知れてしまいますから、考えなしにポンポンと口に出すと結構恐ろしいです。(もちろん自分のことは棚に上げてます)

当ブログへも読者さんからたまに質問をいただきますが、漠然とした質問もわりと多い。「僕のサイトです、感想を教えてください!URL」みたいな。答えようがないので「いいんじゃないですか?がんばってください」としか返せません。最低でも自分の状況や課題点、目標数値と、ご自身なりにこうしたいという意見は書いて欲しいところです。

そういう意味でも、林先生の本は一読してもいいかもしれませんね。すぐ読み終わりますし、Amazonのせどり業者から1円で買えます。